大麻取締法違反(所持)の罪で起訴されていた、元KAT-TUNメンバー田口淳之介被告(33)が7日、勾留先の東京・湾岸署から元女優小嶺麗奈被告(38)と別々に保釈された。田口被告の今後については、真の意味で“独り立ち”できるかどうかがポイントになりそうだ。

田口被告をよく知る関係者によると、以前から仕事も私生活も大事な判断は、他人の意見に流される傾向が見られたという。積極的でリーダーシップのある小嶺被告とは「共依存」的な関係だった。同関係者は「今回の逮捕や保釈を機に、田口被告は、小嶺被告の指示や意見を受けない状態で、1人で意見を述べたり判断したりする必要が出てくる。ある意味、ようやく“独り立ち”するチャンスではないでしょうか」と話す。

かつてはジャニーズの人気アイドルグループの一員として、多くのファンを魅了した。グループ脱退、ジャニーズ事務所を退所して3年以上が経過し、以前ほどの勢いはないが、一部ファンからは根強い支持もある。関係者は「まだ33歳。1からやり直しのできる年齢だと思います。田口被告に対して『目を覚ましてほしい』と願っている関係者もいるし、本当の意味で『ソロ』として出直すのであれば、一定のサポートが付いてくる可能性もある」と明かす。

一方で、以前から小嶺被告は「彼にこれ以上迷惑をかけられない」と周囲に漏らしていた、という情報もある。何でも自分の言う通りに行動してしまう田口被告に対して、罪悪感のような感情もあったとみられる。小嶺被告を知る関係者は「小嶺被告に判断を任せきりの田口被告に対して、小嶺被告としても『変わってほしい』という思いがあったのでは」と推測した。

今後の2人は、共犯関係の疑いにあることから、保釈後は証拠隠滅の可能性もあり、直接会うことのみならず、メールや電話で連絡を取り合うことも許されない。

土下座を終えた直後、報道陣から、小嶺被告との今後の関係を問われたが、口をつぐんで、黒いワンボックス車に乗り込んだ。大麻の誘惑を断ち切るためにも、内縁関係に終止符が打たれるのだろうか。