【虎のソナタ】コロナ収束したら虎番ホームパーティー！？ - サンケイスポーツ

　朝、テレワークで自宅待機のトラ番・原田遼太郎の携帯が鳴った。声の主はゴルフ担当・臼杵孝志。去年までは原田もゴルフ担当で、コンビで仕事をしていた間柄。

　「おい、教えてくれ。このＺｏｏｍってのは、俺のパソコンでもできるのか？　女子プロの取材が、Ｚｏｏｍなら可能みたいなので、使えるようになりたいんや！」

　インターネットを駆使した、今どきの“最先端技術”に全くついていけてない大ベテラン記者が、パソコンを使いこなす原田に助けを求めた。

　えっ、Ｚｏｏｍって何か？　って。こっちに聞かないで。少しは詳しそうな当番デスクの白石大地に尋ねてみた。

　「実は９歳の小学４年の娘を４月から塾に通わせ始めたんですが、１回行っただけ。２回目以降はコロナの蔓延で通えず、Ｚｏｏｍを使ったオンライン授業になったんです。娘は普通に使いこなしていますが、僕は詳しくわからないです」

　苦笑いするしかない。

　まあ、簡単に言えば、パソコンやスマホの画面に相手の顔が映って、話ができて、複数の人間が一斉に会話もできる。だから授業ができる。今、コロナ禍で自宅待機が急増する中、非常に有効なコミュニケーションの手段となっている…とのこと。すべて“聞いた話”だ。

　原田の適切なアドバイスにより、臼杵のパソコンも無事、Ｚｏｏｍが使えるようになったらしい。

　どの担当記者も大変だが、ゴルフ担当も悲惨だ。渋野日向子で盛り上がる女子プロが“主戦場”の臼杵が窮状を訴えてきた。

　「トーナメントは１１週連続で中止。７月くらいまで無理かも。沖縄、高知、宮崎、鹿児島への出張がすべて吹っ飛んで、ステーキも、ウツボのたたきも、地鶏も、黒豚も食べられずじまい。事前に振り込まれていた日当ウン万円もすべて返却。ものすごく損をした気分や」

　返却は当たり前でしょ。ただ、グルメ旅が自宅待機に。落差が激しいからショックでしょうな。ホント、いいことなんて何１つもない、コロナ禍です。

　「でも、１つだけ上達したことがあるです」

　臼杵の先生役を務めた原田が笑っていう。

　「ずっと自宅にいるから、毎日自炊で料理の腕が上がってます。チャーハンも野菜をいろいろ加えてみたり。キーマカレーも作ったりしてます。冷蔵庫は食材でいっぱいです」

　沈静化したら、原田の家で食わしてもらおう。

　さて、阪神はいよいよ本日１５日から甲子園などを使用して、選手たちが練習を再開する。ただし、甲子園球場は依然として立ち入り禁止。選手と直接顔を合わせての取材もできない。

　ということで、球団が指定してきたのが、話題のＺｏｏｍを利用してのオンライン取材。パソコン画面を通して、質問し、相手が答えてくれる。当然ながら多くの選手は無理だが、久々に選手のナマの声は、読者に届けられそうだ。

　「まだまだ見通しは明るくないですが、少しは前進しているのかなという感じです」

　感想を伝えてきたのは自宅待機中の阪神キャップ大石豊佳。付け加えて－。

　「実は僕も自炊の機会が増えまして…」

　原稿より料理がうまい記者が増えるかも。事態が収束した頃に、トラ番ホームパーティー開催へ。何を食わせてもらえるのか、楽しみだ。

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April 15, 2020 at 03:00AM
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