新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、歌舞伎公演は3月から休演が続いている。再開の見通しはまだ立たないが、オンラインに活躍の場を求める歌舞伎俳優も出てきた。(三宅令)
「文化は人に寄り添い、日常に存在するから文化だと思う」
歌舞伎俳優の松本幸四郎さん(47)は、オンライントーク企画「歌舞伎家話」の有料生配信を5月29日から、動画配信サービス「Streaming+」で始めた。歌舞伎俳優による“オンライン興行”は史上初の試みだという。
休演が続くなか、日常における歌舞伎の存在感は薄れつつあった。「(一度忘れられれば)感染が収束したとしても、歌舞伎を取り巻く環境が元に戻るとは思えない」といい、「文化は平和な時だけでなく、つらいときにも必要とされる。歌舞伎が日常にあり続けるためにも、オンラインでの活動を始めたのは自然な流れだった」と話す。
「歌舞伎家話」は、以前から定期的に行われていた人気トークイベント「歌舞伎夜話」のオンライン特別編だ。14日に行われる第3回はゲストとして市川猿之助さん(44)が出演。チケットの売れ行きは好調だが、「他にもやりたいことがある」とオンライン興行は対談企画にこだわらない。
「実は、歌舞伎演出のドラマができないか、というのは20年以上前から考えていた」と明かす。今後は「画面を通すことによって完成する芝居を生配信したい」と笑い、「時代に即したエンターテインメントがやりたい。実現するのに良い機会かもしれない」
YouTubeに進出した歌舞伎俳優もいる。中村壱太郎さん(29)もその一人だ。「自分は立ち止まっていられない性格。仕事がなくなって、何かしなきゃと思った」と話す。
アルバイトにもいくつか応募したが、やはり情熱は表現活動に向かった。「歌舞伎役者はブランドに守られているところがある。自分で動いて、何かを作りたかった」と、5月22日にYouTubeチャンネル「かずたろう歌舞伎クリエイション」を開設した。
このチャンネルのために創作された舞踊の他、化粧の仕方や衣装の着付けなど、普段は見られない裏側も公開。すでにチャンネル登録者数は4000人以上、再生回数が2万回を超える動画もある。「これで食べていけるとは思っていないが、地道に歌舞伎や日本舞踊ファンを増やしていけたら」と意気込む。
チャンネルの他、通常の歌舞伎公演では実現が難しい映像作品の配信の可能性も探っているといい、「プロジェクトはいろいろ動いている。動画制作で得た経験を、舞台にも生かしていきたい」と前向きに笑った。
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